時を束ねて　リボンをかけて

私はいつものように寝坊したのに、チビを探したらすでに昇り始めた太陽をを浴びていた。
なんだか朝からチビが寂しそうに見えて胸が詰まった。

　　　　　



　　　　　　　残された猫は朝日を遠く見て　逝きし仲間の気配を探す
　　　（のこされた　ねこはあさひを　とおくみて　ゆきしなかまの　けはいをさがす）


天気が良くなると思ったから、布団を干して洗濯もした。
しかし、すぐに太陽は姿を消し、曇天に早変わり。
夕方生乾きの洗濯物をコインランドリーに持っていくかと思ったが、財布の中に100円玉が1枚もなかった。
すぐ近くのコインランドリーを見つけて、こんな近くにコインランドリーがあったのか嬉しかったが、初めて行ったときに両替機がなかった。
連絡先の電話番号が張り出されていたから、電話したら、表にある自動販売機で客は両替するのだと言われた。
買いたくもない飲み物を買わなきゃいけないのかと思ったが、しょうがないなあ・・・と思いながら、自動販売機を見たら、つり銭切れだった。
再び、電話してその旨を話すと、すぐ行くと言う。
すぐってどのくらい？と聞くと3分と言って、3分後に年配のおっさんが来た。
両替機を置くと泥棒が入るから置かないのだと言ったが、だからと言って自販機を使わせるのもどうなのよと思う。
100円で15分だから、安いことは安いが、私は生乾きのまま乾燥するから15分で十分なのだ。
しかし、財布に100円玉がないのだから、今日は諦めた。
室内干しにした。


布団もこのところ天気が悪くて太陽に干したかったが、仕方がないので布団乾燥機を使った。
これが、チビが気に入ってしまって、どかないので、チビが乗ったまま乾燥した。

　　　　　


　　　
　　　　　　　午後4時の空は熟れたる柿色で　明日は晴れと猫に耳打ち
　　　（ごごよじの　そらはうれたる　かきいろで　あしたははれと　ねこにみみうち）






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