時を束ねて リボンをかけて

2022-02-14 (Mon) 23:54

「多摩川猫物語」

「多摩川猫物語 それでも猫は生きていく」

小西 修 著

平成25年3月28日 角川書店・発行

図書館から借りた本 読了。

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平成25年といえば西暦2013年。


今から10年以上も前の20008年ごろ、「ひとりと一匹たち 多摩川河川敷の物語」というホームレスの人たちと飼われている猫たちのドキュメンタリーがTV放映された。
それはとても評判が良くて何度も再放送された。
猫のごはんのために必死に空き缶集めをしている、ホームレスの人の姿に心打たれた。


そのドキュメンタリーの中に、この本の著者、写真家の小西修さんご夫婦も出ていた。
1990年ごろから多摩川の猫たちとホームレスの人たちの支援活動をしている。


そしてやはりというか、この本の中の写真の当時の猫たちのように、猫の虐待やホームレスの人たちへの襲撃などは、小西さんのブログを読んでいると現在もあるのだ。
どこに心が付いているのだと思うような、どうしようもない人間は昔も現在もいる。

救いは多摩川の猫たちに手を差し伸べる人たちも現れている。
小西さんのブログの欲しいものリストみると、欲しいものは現在はないとあるから。

私は昔、猫フードと一緒に、父のベンチコートを送ったことがある。
そのベンチコートは私の別れた夫が父にプレゼントしたもので、その時は父は喜んだが一度も袖を通してなくてタグが付いたままだった。
父が亡くなって、もしよかったらホームレスの人でサイズの合う人がいれば貰ってほしいというような内容でメールだったか手紙だったか忘れてしまったが添えた。
そして、それは活用してもらえた。
昔の話だけれど。

保護活動をしている人達の苦労もよくわかるが、その中でも活動が周知されていて支援が広がっている人や団体よりは、私は個人で孤独な保護活動をしている人に寄り添いたいと思っている。
例えばゴンやミケのフードを貰ってもらった、80近い人が世話している25匹の猫たちである。
過去の活動履歴がどんなに立派でも、一人で活動していれば、その人に何かあった時には多頭飼い崩壊という言葉になってしまう恐れがある。
そして寄り添いたいと思っていても、しかし現実には私は非力過ぎて、私の猫のほうが大事なことも確かなのだ。
これからチビがどのような猫生を終えるのか分からないから、経済的に余裕のない私が、チビのことを後回しにはできないということも本音である。
ボーと生きている私ではあるが、日々自分にできることは何なのか考え続けている。



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Last Modified : 2022-02-15
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