時を束ねて リボンをかけて

2022-03-19 (Sat) 23:38

「クーリエ:最高機密の運び屋」

相変わらずの映画ばかり観ている日々。

Amazonプライムビデオで、有料だったが「クーリエ:最高機密の運び屋」を観た。

観終わってから、あまりにもよかったのでもう一度観た。
続けてもう一度観るということは、私はあまりない。
有料映画だと視聴時間が限られているということもあるが、私好みのスリリングな映画だった。


映画.COMの解説から。

「ベネディクト・カンバーバッチが主演を務め、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた実話を基に、核戦争を回避するべく奔走する男たちの葛藤と決断をスリリングに描いたスパイサスペンス。
1962年10月、アメリカとソ連の対立は頂点に達し、キューバ危機が勃発。
英国人セールスマンのグレヴィル・ウィンは、スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIAとMI6の依頼を受けてモスクワへと飛ぶ。
そこで彼は、国に背いたGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)の高官ペンコフスキーとの接触を重ね、機密情報を西側へと運び続けるが……。
グレヴィル・ウィンをカンバーバッチ、ペンコフスキーを「名もなきアフリカの地で」のメラーブ・ニニッゼが演じる。
「追想」など映画監督としても活躍する舞台演出家ドミニク・クックがメガホンをとった。

2020年製作/112分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:The Courier」

公式サイトはこちら



フルシチョフとケネディの米ソ冷戦の時代のキューバ危機。


この映画の中でペンコフスキーがCIAとMI6に言う言葉。

フルシチョフが怖い。
あんな衝動的な男の手に、核のボタンがあるのは危険だ。
だまされるな。
アメリカと正面から戦う機会を望んでいる。

そして、
君たちの政府に”情報を賢く使え。武器ではなく平和の礎にしてほしい”


東欧に仕事で出張していたただのセールスマンが、ソ連の政府高官から託された最高機密を運ぶという、まさに映画だと言いたいが実話だ。
5000以上のソ連の軍事機密が西側に提供されたとある。
ペンコフスキーのスパイ活動がばれて、KGBに捕まる。
ウィンも捕まる。
ペンコフスキーは処刑され、ウィンは1964年にソ連のスパイと交換で英国に戻る。

キューバ危機の時のケネディ大統領のニュース映像も映画の中に出てくるが、ペンコフスキーが言った「あんな衝動的な男の手に核のボタンがあるのは危険だ」という言葉は、まさに今のプーチン大統領にも当てはまる。
そして、今のロシアにはペンコフスキーのような核戦争を止めようと命を懸けて国を裏切らなければならなかった人はいない。
現在、ウクライナのゼレンスキー大統領が、オンラインで各国の議会で演説ができるという、昔だったら考えられないくらい進んだ時代になったが、独裁国家の怖さというものは、何年たっても変わらないものだ思うしかない。


この映画はキューバ危機を取り上げているが、映画的にはウィンとペンコフスキーの男の友情を描いていると思う。


実話を基にした映画によくある、エンドロール。
本人の映像が流される。
帰国したときの記者たちに囲まれての質問に答える映像。
ヒーローからは程遠い、普通の人という印象。



私はいい映画を観たと思ったが、もちろんぜひ観てくださいとは言わない。
私に、どんなに面白い韓流ドラマを勧められても、観ないというのと同じで、人それぞれ好みがあるから。
私はこういう映画が好きだというだけで取り上げてみました。

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Last Modified : 2022-03-19
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