時を束ねて リボンをかけて

2022-07-02 (Sat) 23:47

「こころ傷んで たえがたき日に」

「こころ傷んでたえがたき日に」

上原 隆 著

2018年8月5日 幻冬舎 発行

図書館から借りた本  読了。

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上原 隆さんの本は初めて。


市の図書館になくとも他市や県立図書館が所蔵していれば、市の図書館で借りてもらえる。
時間はかかるけれど。

私の住んでいる市の図書館は、まず読みたい本は見つからない。
だから、この本も借りてもらった。

上原隆さんは、エッセイスト・コラムニスト。
コラムノンフィクションという分野があるのは知らなかったが、この本はコラムノンフィクション。
22本の普通の人のノンフィクション。
雑誌に連載されていた100本のなかの22本が収められている。
その中の1本に、著者のアルツハイマー型認知症になったご両親の話もある。

私は「家ついていっていいですか?」とか、「ナゼそこ?」とか「ドキュメント72時間」とかのテレビ番組が好きなのだが、この本を読んで、「家ついていっていいですかの?」書籍版みたいだと思った。
普通の人。・・つまり市井の人の人生は、どんな人にも物語があって、人生は続いていく。
世の中は承認要求の強い人ばかりでできているわけではないのだから、さりげなく過ごしている人の中にもドラマは存在する。
他人から見れば他人の人生なのだが、そこに共感や愛しさや尊敬が生まれたりする。
読んでよかった。

書名は石川啄木の
「 ゆゑもなく 海が見たくて 海に来ぬ こころ傷みて たへがたき日に」
からとられている。

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Last Modified : 2022-07-02
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