時を束ねて リボンをかけて

2022-08-04 (Thu) 23:47

しばし、思い出に浸っていた。

旧統一教会が,、名前を替えてまだ存在していたとは思わなかった。
そして、安倍元総理の銃撃事件から次々と明らかになる実情。

いやはや、関連会社の多さと政治家とのつながりも明らかになって、政治の世界にこんなに勢力を伸ばしていたとは思わなかった。



旧統一教会の名前をまた聞くようになって、ずっと考えている人がいる。

昔、東京で勤めていた頃、営業所は違ったのに仲良くなった人がいた。
普段の接点はないのだが、月に1回事務会議というものがあって、本社の会議室に各営業所の事務員が集まる。
その時に仲良くなったのだと思う。
年末には、各営業所と本社合同で大きなホテルでパーティがあった。
外資系の会社だったから、結婚している人は夫婦で出席、そして正装が決まり。
社員はほとんどが都内出身。
私のような地方出身は珍しかった。
彼女も地方出身だった。
そういう賑やかな場所は、私は苦手だったし彼女もそうだったから、立食のパーティは隅っこにいる。
そうして隅っこ組は、そこで仲良くなったりするのだ。

私が結婚しても仲良くしてもらったし、離婚しても仲良かった。

私が離婚して田舎に戻ってしばらくして、彼女は会社を辞めてイギリスに語学の短期留学をした。
半年くらいだったと思う。
そこでも手紙のやり取りをした。

留学を終えて、彼女は都内で再就職をした。

そのころ、彼女から木箱に入った朝鮮ニンジンのエキスが送られてきた。
私があまりにも体が弱かったからだ。
虚弱体質だった。
何しろ細かったし、結婚していた時も姑さんが、毎月養命酒を買ったくれたほど、私は弱々しく見えたのだと思う。

今は・・・・腹は出て肩に肉がついて、二の腕もタプタプしていて、兄弟は皆早世だったのに私だけがなぜか生きている。

で、そのころ桜田淳子さんの合同結婚式があり、統一教会が騒がれだした。

彼女が統一教会の信者ではないかと思ったのは、その朝鮮ニンジンが送られてきたからだ。
私からは聞かなかった。
そのうち自分から話すだろうと思ったからだ。
私が用事があって子供を連れて上京したときに、彼女の吉祥寺のアパートに泊めてもらった。
その時に彼女の口から信者であることを聞かされた。
熱く語るというのではなく、たんたんと。
そして、彼女から勧誘されたことは一度もなかった。
勧誘されなかったから友情が続いたのだ。

世間を騒がせているカルト教団だったとしても、私は脱退することを進言しなかった。
賢い彼女なら自ら決められるだろうと思っていた。
自ら脱会の道を選ぶだろうと思っていた。
またイギリスで暮らしたいと言っていたから、自分の大切なお金をカルト教団に吸い取られるようなことは絶対ないと私は思っていた。

そのうち彼女は東京を引き払って田舎に帰った。
脱退したのかどうかはあえて聞かなかった。
つまり、私たちの間で、統一教会の話はしなかったのだ。
実家は苺農家で、苺を送ってもらったこともある。

また再度上京する・・と聞かされていたが、上京したのかしないのかその頃から連絡が取れなくなった。

30年以上も前の話だが、統一教会のことは忘れていたのに、また騒がれだして彼女のことを思い出した。
幸せでいてほしいと思う。
幸せな人生を歩いていたと思いたい。
カルト宗教で不幸になった人の中には、彼女はいないと信じたい。

にほんブログ村 猫ブログ 猫と一人暮らしへ
にほんブログ村
 
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ささやかな暮らしへ
にほんブログ村


シニアライフランキング

スポンサーリンク

Last Modified : 2022-08-04
[serene_resp3c] Designed by *Essence