時を束ねて　リボンをかけて

Amazonプライムビデオで

「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」を観た。


3人の子どもが巣立ち、人生の晩年を夫婦ふたりと猫一匹で暮らしている勝と有喜子。
勝は無口で頑固、家では何もしないという絵に書いたような昭和の男。
そんな勝の世話を焼く有喜子の話し相手は猫のチビだ。
ある日有喜子は、娘に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。
驚き、その真意を探ろうと子供たちは大騒ぎ。
そんな時、有喜子の心の拠り所だった猫のチビが姿を消してしまい・・・。


邦画はまず観ないのだが「チビ」という名前が同じだったので、観る気になった。

観終わって、夫がいない私には、ふ・・・んという感想。
スーパーなどでよくみる熟年カップルは、仲良く買いものをしているのを普通に見ているから、こういう夫婦はよくわからない。

・映画に出てくる炬燵カバーが実家にあったものと同じだった。
・猫のトイレの隣に、ご飯と水を置いてはダメだろう・・・もっと距離を置かなければ。
・魚屋さんが映って、魚の中で一番好きなナメタカレイの値札が5000円だった。
　子持ちだな・・・切り身でも、1切1000円以上かしら・・・？
　躊躇せずに買える生活が羨ましい。
・倍賞千恵子さんの薄いブルーの割賦着のポケットのところに、小さな黒猫の模様がある。
　可愛い割賦着だ。
・市川実日子さんは好きな女優。素敵なデザインのワンピース。
　スタイルが抜群にいい。
・主人公二人は健脚だなあ・・・歩き方の姿勢がいい。
　俳優はいくつになっても鍛えているのだな・・・。
・猫の出番が少なすぎる・・。

なんてことを思いながら・・内容よりも、いろんなところに視線がいっていると気がついて・・・苦笑。
こういう時は、本当の暇つぶしで映画を観ているのだと自分で分かる。


しかたがない。
夫のいない私には夫婦のことはわからないのだから。
これから結婚する人や夫婦が見る映画だった。
一人でではなく二人で。

♪出逢った頃は　こんな日が　来るとは思わずにいた♪
思わずこの歌が口から出た。


　　　　　　
　　　　　　

　　　　　　　愛猫のいびきがかすか静寂に　鼻先にいて蜜を楽しむ
　　　（あいびょうの　いびきがかすか　せいじゃくに 　はなさきにいて　みつをたのしむ）



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