時を束ねて リボンをかけて

2023-02-17 (Fri) 23:55

爆笑したことを文章にするのは難しいなあ。

さて、前回の続きです。

笑い話を文章にするのは難しいけど、まあ・・感じとってください。

前にブログにも書いたが、コロナが流行ってから、マスクのおかげで化粧をしないで過ごしていた。
本格的に化粧をしたことを友達に話した。

「そうしたらさあ・・・せっかく化粧したのにひどいブスになって驚いたんだよ~」
もうそれだけで電話口でアハハ!である。


そういえば・・・おふくろが100歳過ぎたころかなあ・・・。
朝、顔を洗ってから鏡の前でジーと自分の顔を見ていたんだよ~。
突然何を言うのかと思ったら「オラは、いつからこんなひどい顔になったんだ?」

それだけで爆笑してしまった。

彼が言った言葉。
「今、気がついたのか!」




だけどおふくろはきれいな人だったんだよ~と言うから、それは若い頃の写真を見ているから知っている。
私は90代後半のF江さん(私は彼の母親を名前で呼んでいた。)しか知らないけれど、それでも十分きれいな人だった。
集落一の美男美女のカップルと言われていたのも、ホントその通りだと思う。
美男美女の親のDNAを引き継げなかったのは残念だったねえ・・・と友達に言ったけど。(笑)

旦那さんは俳優みたいと、F江さん言ったら・・「男はね、顔じゃないんだ。顔なんかまずくてもいい。丈夫な体を持ち、一生懸命働く男がいいんだよ」と言われたのだ。


赤ん坊背負って、オヤジの浮気相手のところに怒鳴り込んだこと知ってる?と聞かれたから、F江さんから聞いて知っているよ。

それは浮気相手が電電公社(NTTの前身)に勤めていて、赤ん坊を背負ってその相手の職場に行って怒鳴ったこと。
「そんなに欲しけりゃ、くれてやるから持っていけ!」
浮気相手が同じ集落の人だったから、集落内では知らない人がいないということになった。
その赤ん坊は彼の一番上のお姉さんである。
その頃彼は生まれてなかった。
上3人が女、彼は末っ子。
だから、F江さんは19歳で結婚しているから、その話はF江さんが20歳ころの話だ。

腕を骨折する96才まで山の中のポツンと一軒家でひとりで暮らしてきた人の若かりし日の話である。

オフクロは土方という土方仕事は全部やったと彼がいうくらい、体が弱くて働けない夫(そのくせ浮気性)と子供のために力仕事で家族を支えてきた。
俺は、ものすごく貧乏な家庭で育ったから、どんな貧乏にも耐えられると彼がよく言う。
でも、貧乏でも生活を支えた母がいたというのは素敵なことよ。
だから父親のいろいろな浮気ばなしも笑いながら話せるのだ。

F江さんは最初は私が彼の彼女だと思った。
その頃彼には、付き合っている人がいたから、その人が私だと誤解した。
私はガハハハッとがさつに笑うし、妹のように仲良くさせてもらっていて、ただの友達でしかないと理解したのはすぐだったけれど。

専業主婦だった私の母なんか足元にも及ばないくらい、たくましくて魅力的な人で、大好きな人だった。
亡くなる前にもう一度会いたかったけど、それが心残り。

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Last Modified : 2023-02-17
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