時を束ねて リボンをかけて

2023-06-26 (Mon) 23:53

「83歳のやさしいスパイ」

Amazonプライムでセールの有料100円だったので、「83歳のやさしいスパイ」を観た。

映画.comの解説

老人ホームの内定のため入居者として潜入した83歳の男性セルヒオの調査活動を通して、ホームの入居者たちのさまざまな人生模様が浮かび上がる様子を描いたドキュメンタリー。
妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオは、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募する。
その業務内容はある老人ホームの内定調査で、依頼人はホームに入居している母が虐待されているのではないかという疑念を抱いていた。
セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告することなるが、誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。
舞台となった老人ホームの許可を得て、スパイとは明かさずに3カ月間撮影された。
第17回ラテンビート映画祭や第33回東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトルで上映。
第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。

2020年製作/89分/G/チリ・アメリカ・ドイツ・オランダ・スペイン合作
原題:El agente topo

なかなか優れたドキュメンタリーだった。
この83歳のスパイの最後の雇い主への報告は、正論で心打つ。

老人ホームというところは、老人の孤独が集まるところという気がしてきた。
ホーム内で楽しそうに過ごしていても、もちろん楽しく暮らせる人もいるだろうが、老いというものに付いて回る孤独というものは厄介である。
孤独に慣れていない人はなおさらだ。

たいした事件も起こらない老人ホームの日常だけれど、この83歳のスパイに恋する人もいて、告白されたりする。
花びらを1枚ずつ抜いての花占いは、日本なら好き、嫌いだけれど、チリでは好き、少し好き、嫌いの順である。
老女が乙女になる。
花占いは日本だけのものかと思ったら、世界中にあるのかもしれない。
微笑ましいシーンだった。
妻を忘れられないからという、誰も傷つかない断り方もお手本のような断り方だ。

きちんと分別がありやさしい人間性があふれたスパイで、人間の悲喜こもごもが心にしみる映画だった。

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Last Modified : 2023-06-26
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