時を束ねて リボンをかけて

2023-09-22 (Fri) 23:32

小さな思い出に浸って・・・。

昨日、今日と天気が悪いけれど涼しい。
夜、虫の音が聞こえてくるようになった。


先週の土曜日(16日)に放映された「ブラタモリ」を録画していたので観た。
先週は北海道・稚内である。

稚内は、両親が新婚で、多分一番幸せだったころに暮らした街だ。
私たち兄弟も稚内で生まれた。

転勤族だったから、私は記憶はないが繰り返し繰り返し稚内での暮らしを母は話してくれた。
母は寿都、父は余市の出身で、母は9人兄弟姉妹だから、北海道のあちこちに親戚はいたが、父の転勤で北海道を出ていたから、母が亡くなってから母の方の親類関係は自然消滅した。

父の兄弟は5人いるが、もちろんみんな亡くなっているが、いとこ同士、はとこ同士の付き合いは続いた。
父の親戚は小説になりそうな壮大な因縁と怨念の複雑なストーリがあるので、私は母同様、付き合いは避けていたが、両親が亡くなって私の姉や兄、弟までも亡くなれば、その付き合いは私の役目になった。

私の両親と仲が良くて世話になった従兄が、心臓が悪くて入退院を繰り返していて、その従兄が亡くなり葬儀が終わり新盆、三回忌までを、私は一区切りとして、それを境に他の親類と一切の付き合いをやめた。

今住んでいる場所も教えてないので、私は親類の間では消息不明になっているだろう。
それよりも、いとこ達も亡くなっているかもしれない。
みんな私よりも年上だったから。


ブラタモリを観ながら、今の稚内の様子を両親に見せたかったと思った。
昔の白黒の写真が出てきたが、両親が見たら喜んだろうなあ・・・と思った。
駅も立派になっていた。
2回ほど北海道を一周をしたが、目下の私の夢は、チビがいなくなったら、もう一度北海道を一周することだ。
2回目は車で1か月かけて一周した。
老いた母が、ある時、とうとう北海道に帰れなかった…と言った。
それを思うと、私のそういうささやかな夢でさえ、チビはまだまだ長生きする予定だから、私の体力もなくなって、経済的にも無理になって実現はしないかもしれない。
まあ・・それならそれでしょうがない。

ブラタモリに稚内の名産の棒たらが出てきた。
おお~棒たらって言うんだった。
氷下魚と思い込んでいたけれど、棒たらだったんだ。
毎年親類から送られてきて、庭で石の上に新聞紙を敷いて、金づちで砕いてくれた母を思い出した。


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Last Modified : 2023-09-22
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