時を束ねて　リボンをかけて

チビは、ブラシをあてられることが好きになって、鳴いて私にブラシをあてることを強要することが多くなった。
例えばファンのように毛に黒い部分があれば、白髪がわかって老いを感じることができた。


しかしチビの毛並みはブラシをあててもパサパサで、最近気が付いたのだが、体のあちこちから毛が飛び出るようになった。
それを抜こうとしてもも抜けなくて、ブラシをあてても飛び出たままである。


　　　　　


これが老化の症状なのかはわからないが、毛並みが揃わなくなっていることは確かである。
これは今までの猫たちと違うところ。

チビは体調が悪いときと調子のいいときの差が大きくなってきている。
べったりと私に張り付いているときは、チビの体調は悪い。

　　　　　



今朝、曇り空を見つめていた。

まだ、ベッドからこの小窓の桟に飛び移れるのはうれしいことだけれど。

　　　　　


　　　　　老描の見つめる先に安らかな　最期があると信じ秋過ぐ
　　　（ろうびょうのみつめるさきにやすらかな　さいごがあるとしんじあきすぐ）



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