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録画していた番組のこと。

2018-03-03 (Sat) 23:56

めったにテレビは観ないし観るものは決まっているのだが、平昌オリンピックの時は、地上波だけだけれどテレビ漬けで、番組表のチェックは欠かさなかった。
そういう時に偶然見つけて録画しておいたものがある。
2月22の真夜中の番組。
NHKの「目撃!ニッポン」という番組で3時35分から放送された。
そういう番組があることを知らなかったから、多分この時間の放送は再放送だ。

「~ポンコツになった母だけど~タクシードライバー歌人の日々」

歌人とポンコツになった母というタイトルにひかれて、多分録画したのだ。
それを思い出して今日観た。


歌人は早稲田大学文学部卒の58歳の高山邦男さん。
製薬会社の営業マンをしていたが、売り上げを競うことに疲れて退職。
一人の時間が多い仕事ということで、タクシードライバーになって24年。
一人暮らしをしていたが、母親の認知症が進行して6年前に同居。
母親の介護をしながら、深夜のタクシードライバーをし、歌を詠む。
歌集も出版していて、受賞歴もある。
母親は83歳。
要介護3。

認知症の親の世話をしている子供はたくさんいると思う。
この人の良かったところは、自由のきく個人タクシーであるところ。
仕事が母親を寝かしつけた後の深夜。
自宅がある。
そしてなによりも介護退職ではないところ。
介護退職ならば、貯金を崩すか、親の年金での生活になる。
親が亡くなってしまうと、自分も年を取っていて再就職がままならず、生活保護になることもある。
まず、自分の仕事があるというだけでも、この人の場合は、観ていて救われる。
ずっと介護しなければならない親に向き合って家の中で生活していくほうが辛いのだ。
仕事が息抜きになることもある。
体は辛くとも。

私も親の介護をしたが、仕事はやめなかった。
だから、親の年金は親のために使えた。
日中はヘルパーさんに来てもらい、昼食の用意と母との話し相手になる時間を作った。
お風呂は週2回、浴槽とお湯を持ち込んでもらい、ヘルパーさん3人と看護師さんが来てくれて、入れてもらった。
認知症ではなかったし、歩けなかったというだけで介護保険を使っての介護だから、おむつ代も私が負担していたわけではない。
専業主婦だった母が貧乏生活をしてなくて、母子家庭で必死に働いてきた私の生活が今苦しいってどゆこと?。(笑)


この番組を観て、母も息子も明るい。
母親が「いいじゃん」というその「じゃん」がいいなあ。
83歳の「じゃん」が若い。
息子を亡くなった夫と間違えても、トイレの場所がわからなくても、トイレで失敗しても、息子は明るい。
そして優しい。
外出には手をつなぐ。
この人も一方的に世話をして、苦しい思いをしていることは絶対にないと言っているし、いい息子を持って幸せな母親だ。


この人の歌集を読んでみたいと思ったが、余裕がなくて買えない。
番組の中で紹介された短歌は、ふっと心に染みてくるような優しさがある。
「一等星しか見えなくて りんかくのはっきりしない街なり 東京」
「満ち足りてゐてもかなしい 夕酒を飲みつつ 呆(ほう)けた母の眼見つつ」

県立図書館にいよいよ行かなければならないな。
そこでリクエストするしかないかな。





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最終更新日 : 2018-03-04

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