時を束ねて リボンをかけて

2018-09-29 (Sat) 23:51

安普請の家なので。

朝から風もなく雨も降らず、1日中曇ってはいたが、台風が近づくという感じはしなかった。
だから窓はすべて開けていた。

ここは静かで隣は90過ぎている夫婦だし、逆の隣は別荘使用。
後ろは休耕田で道路を挟んだ前は畑。
だから猫たちに声をあげても別に迷惑はかけないと思っている。

だけど、静かな分、外での話声は結構聞こえる。
隣に野菜を届けてくれた人が来て、その会話は、玄関口で話していたからすべて聞こえた。
家の中にいてもこれだけはっきり会話が聞こえるのは、窓をすべて開けていたせいもあるけれど、つまるところ安普請の家だからだと思う。


奥さんの様子を聞いていたが、歩けなくなっているとご主人が言っていた。
家の中では歩けるし、階段も上れるけれど、外は歩けないと言っていた。
そういえば奥さんは全く見ていない。
家の中は歩けるのに、外は歩けないというのは、外に出る気がしないということなのだろうか?
お化粧もしていておしゃれな奥さんだったけれど。
いかにも、田舎者ではありませんというオーラがご夫婦とも出ていて、そうやってここで90を過ぎたのだ。
だけど、考えてみれば、そういう人ほど、衰えた自分を見せたくないのかもしれない。


ご主人は先日脚立に上って枝はらいをしていたから、お元気なのはわかった。
今日のお客さんとの会話でも朝5時に起きて45分間、この辺を散歩していると言っていた。
30分でもなく1時間でもなく45分というところが、きちんとしているご主人らしい。
夏前までは奥さんも一緒に散歩していたと思っていたけれど。

聞くともなく聞く他人の会話。
その会話からお隣の様子が分かるというのも、なんだか後ろめたい。
この辺のいいところは、ほとんどが昔からここに住んでいたという人は少ないことだ。
だから田舎に住んでいながら隣近所の付き合いは都会並みだ。
私なんて、引きこもりだし、今さら何か困ったことがあったら言ってくださいねなんて言葉をかけるのもしらじらしいしなあ。
私って冷たいなあ。
だけど、いざとなったら動くつもりでいるし、そのいざが来ないことを願っている。


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Last Modified : 2018-09-29
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