
「猫がいなけりゃ 息もできない」
村山由佳 著
発行 ホーム社
発売 集英社
私の訪問しているブログで紹介されていて、興味を持ったので図書館から借りてきた。
とはいっても、この町の図書館にはなかったので、隣の市の図書館で。
この人の本は初期のころ、つまり最初の結婚での田舎暮らしをしていたころのエッセイは読んでいた。
その相手とは離婚していた。
あの頃は雑誌などにも取り上げられて、かなり羨望を集めていた夫婦の暮らしだったような気がするが。
その後、直木賞などを受賞しているが、この人の小説は読んでいない。
賛否両論を起こし話題になった本も、興味がなくて読んでいない。
というか、私はかなり前から小説は読まなくなっている。
エッセイのような軽いもの、あるいはノンフィクションだけになった。
だから、直木賞や芥川賞の受賞作品よりも、開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、あるいは講談社ノンフィクション賞のほうが、私の興味をひく。
この本は著者の飼い猫のことを綴っている。
作家だから、言葉の選び方がさすが。
もみじちゃんという仔の闘病の様子が主。
この本を読みながら、逝った仔たちの最期を思い出し何度も涙がこみあげてきた。
もみじちゃんの病名は「扁平上皮癌」
平均余命が3か月。
12回の手術をしたと記されている。
話は変わって私の猫、ルンは乳腺腫瘍、つまり乳がんだった。
私は手術をしないという選択をした。
その時の時の先生との会話などは、私のもう更新していない猫ブログに残されている。
こちら
私は手術を選ばなかったけれど、その選択を今でも間違ったとは思ってないし後悔もない。
病名が決まって11か月後に亡くなった。
もうすぐ命日だ。
病名はそれぞれ違っても、自分も同じ立場になったら何回でも手術をするでもいいし、しないという決断でもいいのだ。
ペットに決定権はないのだし、さんざん悩んで迷っても飼い主が一度決めたら、そこにその仔に対するゆるぎない愛があれば、どんな選択も間違いではない。
どういう決断をして、どういう対応をしても、飼われているペットは飼い主を恨んだり責めたりはしないと思っている。
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Last Modified : 2019-03-06