時を束ねて リボンをかけて

2019-07-06 (Sat) 22:34

尊敬している女性は、102才になった。

昨晩、男友達から電話があった。
おぉ!久しぶり~!と言ったのは私。

男友達の中で唯一、引越すことを伝え、応援してくれた友達。
年は上だけれど、タメ口で話せるから気は楽。

私は彼のお母さんのファンである。
尊敬している。
彼と友達でいる理由が、あのお母さんを尊敬しているから。
体が弱くて働けなかった夫の代わりに、男に交じって力仕事で4人の子供を育てた人。
96歳で転んで足を骨折するまで、山の中の一軒家で一人暮らしをしていた人。
上3人のお姉さんたちは誰も引き取ると言わなかったので、長男で末っ子の彼が自宅に引き取った。
私の昔のブログでも、何度も取り上げているから、古いブログ友達にはおなじみの女性である。

「おふくろは生きていると思うか?死んでいると思うか?」と聞かれた。
そう言われれば、彼と1年くらい連絡してなかった。
死んだとは思ってもないから、生きているでしょと言った。
今年の5月、無事102歳になりました!とのこと。


だけど、先月から老人保健施設に入居しているのだそうだ。
トイレで転んで、お尻を打って1か月入院していたそうで、自宅に戻ってから一気に食欲がなくなってしまい、体はだいぶ弱ったらしい。

昼間はヘルパーさんが食事の用意をしてくれるが、朝晩は彼が用意していて、あまりにも食べないので、何を作ったらいいのか分からなくなったとのこと。
仕事もあるし、ケアマネさんに相談して、施設探しをした。
彼の友達の奥さんが勤めている施設で、受け入れてもらえることになった。


施設での不祥事の事件は多いけれど、知り合いが勤めている施設ということで、安心できるという。
とはいえ、施設のトイレですでに2回転んでいるそうだが。

今は、入居するのに面接があるらしい。
公営の施設ではないからその面接の結果、受け入れ拒否ということもあるらしいのだ。
例えば認知症で足腰が丈夫で動き回ってしまう人などは、拒否の対象になるらしいが。
そして、何があっても全てお任せしますみたいな契約書を取りか合わすらしい。
言葉を濁すところが多いから、他言はできない内容なのかもしれない。

正直なところ、ほっとしたというのが本音らしく、それまで彼は相当参っていたようだ。
96才で引き取ったときに、多分、普通だったら即施設の入居を考えるだろうが、彼はそれをしなかった。
母親からすれば認知症はないし、、骨折が治ったら、またあの山の中で一人で暮すことを考えていたのに、子供たちの説得で、山を下りたのだ。
母親を引き取ることが彼にとっては親孝行だと考えたのかもしれないが、自分のことを自分で出来るうちはそれでもよかったが、老いが進めばそれは負担も大きくなる。
100才のお祝いの時は、自分で着物の着付けをしたくらいだったのに。

私はお墓参りなどで前に住んでいたところに行っても、誰とも連絡を取らないから、彼のそういう状態を知らなかった。
忙しいのだろうという考えと、両親と猫たちのお墓参りをすると時間が無くなって、連絡できないのだと言い訳をする羽目になってしまった。
誰に対しても、自分から連絡を取るということは、私からはまずない。
私はこういうところは、あっさりしている。

施設には毎日顔を見に行っているのと聞くと、毎日なんて行かないよ。10日に1回くらいだというから、「毎日行けよ。親だろうが~」とつい口調がきつくなってしまった。

2時間ほどいろいろな話をしたが、なんだか声が弾んでいて、よほど介護から解放されたことが嬉しくてしょうがないという感じだった。
それだけ、親の介護というものは大変なのだということで、それを責められないのだが。


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Last Modified : 2019-07-06
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