時を束ねて リボンをかけて

2019-09-11 (Wed) 22:50

ひどい台風だった。

日曜の夜は、普段は2階は雨戸を閉めないのに、しっかりと1階2階とも雨戸を閉めて早めに寝た。
それでも安普請の家だから、揺れを感じるくらいで風が強いことは分かった。
次の日の朝、5時ごろ目が覚めてしまった。
雨は止んでいたが、風はまだ強かった。
おそるおそる外に出てみた。
庭に置いてあった、茄子の鉢が転がっていたくらいで、がっちりブロックで抑え込んでいた物干し台も倒れてなかった。

そして、あれ?と思って隣の別荘を見ると、ひえ~!!!
道路に面して植えられていた3mほどの木が根元から倒れて、フェンスを壊して道路に飛び出ていた。
こんなにすごい風だったのか!!!

SN3U0408.jpg

道路の半分以上にその木が倒れているので、車は通れない。
外はだれも歩いてなかったので、私の家の屋根の瓦が飛ばされてないか、遠目から見ようと少し歩いた。
瓦は大丈夫だった。

そして、すぐ近くに4,5本ある大きな栗の木をみると、根元から倒れているものはないが、枝がかなり折れていた。
これが飛ばされて、私の車に刺さらなくてよかったと心底思った。
折れた枝の下を見ると、なんと!栗が落ちている。

この栗の木の持ち主は、前は近くに住んでいたが引っ越してしまい、めったに見に来ることはなくて、とはいえ、他人の敷地だから私は今まで敷地の中に入ったことはない。
道路に落ちているものは拾ったことはあったが。
持ち主が近くにいないから、朝早く栗拾いをしている人がいるとは聞いていたが、目の前にぽっかり口を開けているイガをみれば拾いたくなる気持ちがよく分かった。
だから、ちょっとだけ栗拾いをした。(笑)

SN3U0413.jpg


そして、家に戻った。

10時ころ、台風も過ぎたので再び隣の倒れた木を見に行った。
車が通れないから、木をどかそうかと思ったが、びくとも動かない。
別荘だから、管理会社がどうにかするだろうとほおっておくことにした。
その時、こちらに来ようとした車があった。
通れないとわかると、その近くに路駐して、男性が歩いてきた。
まだ40前くらいだろうか。
そして、倒れている木を見て、すごいですね~と話しかけてきた。
私はケアマネージャーをしているんですよ。
私が担当しているお宅を心配だから訪問しているのですが、こんなにひどいところはないですよ~と言った。
私の家の駐車場は道路に面しているので、こういう木が私の車に飛んでこなくてよかったと思っているのよと言った。
そうですよね~なんて会話をしたのだ。
そのあとその男性は、隣の老夫婦の家のチャイムを鳴らして入っていった。

私が感心したのは、この若さで、自分の担当しているお宅を訪問して歩いているというところだ。
ヘルパーではなくケアマネージャーが。
これは誰にでもできるかと言うと、できないだろうと思う。
電話で済ませることもできるのだから。
近い将来(笑)私もお世話になるかもしれないから、名刺をもらっておけばよかったと後で思った。
さわやかな笑顔の男性だった。


その日は管理会社も来ないし、別荘の持ち主も来ないしで、1日木は倒れて道路をふさいでいた。
昨日の午前中、持ち主は来なかったが、片付けの人は来て、やっと通行できるようになった。
午後から、ガス会社のお兄ちゃんが大丈夫でしたか~と来訪。
不具合が出た家が多くて、ちょっと見てくれと言われているところが多かったようで、そのくらいこの台風はひどかったということだ。


この老人が多い田舎の町で、役所なんてあてにできない環境の中で、若い人がお年寄りをいたわる土壌が出来上がれば、田舎暮らしはそれほど悪くないのだろうと思う。


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Last Modified : 2019-09-11
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