時を束ねて リボンをかけて

2020-06-05 (Fri) 23:38

カンの荼毘の日の、書き忘れていたこと。

ペットを長く飼っている人には、3年ほど前に、大阪のあるペット霊園が突然閉鎖になるというニュースや、さらにそれより前の埼玉県のペット火葬業者の事件などを覚えている方は多いと思う。
ぺっトを飼っている人には心の痛む衝撃的なニュースだった。


カンを荼毘している間、外のベンチで霊園のオーナーとその話になった。
「うちは、つぶれないからね」とご主人が言った。
娘が継いでくれることになったと。
農業は息子、ペット霊園は娘が継いでくれる。
正直、このペット霊園も後継ぎがいるのだろうか・・・と思ったことがある。
だから正直にそう言った。
カンの手形を取ってくれた若い女性がいたが、その女性が娘さんだった。
・・・きれいな娘さんですね・・・と言った。
実際きれいな人だったが、娘のことを褒められると悪い気はしないのか、否定も謙遜もしなかった。
だから、ついでにさりげなく言った。
・・・奥さんに似てよかったですね・・・・(笑)


とても話好きなご主人だから、いろいろな話をしてくれる。
カンの予約を入れたときに、電話に出た奥さんが、こっちで荼毘してあとでそこの共同墓地に入れることもできると言われたので、そのことを聞いてみた。
すると、猫は8000円、犬は10000円で、ほかのところで荼毘した仔も受け入れているとのことだった。
昔は2000円でも3000円でもいいと思ったが、実は、自分のところの骨はすぐにわかる。
他で荼毘した仔の骨で、真っ黒になっていたり、もう一度焼きなおさなきゃならないかな…と思うものもあったそうで、料金を高く設定したとのことだった。
ちなみにこのペット霊園は、返骨してもらっても、ここで荼毘にしたものは、あとで無料で共同墓地に入れることができる。



この山の中の霊園が、将来道路ができるなんてことにならない限り、ここは安泰だろうと思ったのだ。
交通の便は悪くても、絶対につぶれないということが、私にはけっこう大事なこと。
それでなきゃ不安で共同墓地に入れるなんてことはできない。
大阪の事件の後、特にその思いは強まった。
カンが荼毘の日、この不便な山の中に何組ものお参りの人が来た。
個別のお墓や共同墓地にお参りに来ている。
私が行けなくても、誰かがお参りしてくれるというのは、妙な安心感があるものだ。
一人の中年の男性が、個別墓地をきれいに掃除をして長く手を合わせていた。
愛されていたペット…という光景は、私の心を和ませた。

空前のペットブームで、霊園も増えている。
今は移動火葬車も走る時代だ。
この移動火葬車の1台の価格を教えてもらったが、ものすごく高価。
なんといっても結局は商売だから、どんどん進歩的になり、華美になり、これでもかというサービスもつくようになる。
だからトラブルにもなりやすい。
しっかりと飼い主が見極めなきゃならない。


余談だが、カンはオスである。
のどぼとけがある。
荼毘が終わって、骨上げのときに、骨の説明をしてくれるから、のどぼとけもわかる。
猫ののどぼとけは猫の形をしている。
まあ・・犬にも見えるが、耳を立ててちゃんと4本脚で立っている形をしている。
不思議なのだ。

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Last Modified : 2020-06-05
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