時を束ねて リボンをかけて

2020-09-02 (Wed) 23:45

今年も9月がきた。

9月はソフィアが生まれた月。
そして今年も9月20日から動物愛護週間。

ソフィアの写真は700枚以上ある。
それはフィルムで撮った現像済みのもの。
あの頃はフィルムが主流だった。
もちろん携帯で撮った写真や動画も残っている。

そのアルバムを整理しようと思った。
可愛いものだけプリンターからスキャンしてPCに取り込むことを今日はしていた。
これは、ソフィアが赤ちゃんのころ。
そのころは県営住宅の5階に住んでいて家に来てすぐのころだ。


        IMG_2464.jpg



ソフィアは市の公園で行っていた、動物愛護週間の保健所が主催した里親探しコーナーでいただいてきた。
猫を探していたのではなく、イベントに出演していた警察犬を見に行った。
その時まで、猫を飼うという気持ちは全くなかった。
私は子供のころに真っ白な猫を飼っていたから、里親探しコーナーで白い猫はいるかしら?くらいの気持ちでちょっと寄ったのだ。
真っ白な猫はいなかったが、全体的に白かったソフィアがいた。
ダンボールに入れられていて、その時唐突にこの仔を飼おうと思ったのだ。
保健所の担当者にソフィアを譲り受ける手続きをして、そのコーナーにいた獣医さんに生後2週間くらいで女の子ということを知らされて、もらってきた。


帰ろうとしたときに、突然声をかけてきた女性がいた。
ソフィアを出した人だった。
名刺を渡された。
名刺は会社名などは一切なくて、住所と電話番号と名前だけ。
住所は東京の住所も書いてあって、住まいが二つあった。
何度もよろしくお願いしますと言われた。

そこで、この子は目が青いから洋猫の血が入っているのですか?と聞いた。
するとヒマラヤンと雑種の子だと言われた。

最初から猫を飼うというつもりはなかったから、その時はトイレも砂もフードも用意してなくて、ソフィアを膝に置いたまま、慎重に運転して家に着き、それからホームセンターに行って用意した。

ソフィアを飼い始めてから猫雑誌を2冊購読するようになり、猫に関する本を片っ端から読み始めた。

そして、あのソフィアを出した人はブリーダーではないかと思ったのだ。
その頃はブリーダーの法律の規制はなかった。
だから悪質な犬猫を扱う業者は多かったし、今でも問題になっている繁殖犬・繁殖猫が横行していた。
つまりはヒマラヤンのブリーダーではあったが、雑種の猫と交わってできた仔は純血種ではないから保健所行きになった。
その1匹がソフィアだ。

ペットブームの陰で悲惨なことが長年横行していることを、私はだんだん調べていくうちに知るようになった。
それらはそのうちに書くときがあるかもしれないが・・。


ソフィアがいなくなったときは、新聞にチラシも入れたしスーパーにも貼ってもらったし、毎日探し歩いたが探し出せなかった。
近所で解体する家があれば、解体業者に猫の遺体がなかったか聞きに行くということも、あきらめきれずにしていた。
ソフィアを探し出せなかったことは、今でも悔やんでも悔やみきれない私の最大のミスで、それを思うと申し訳なくて涙があふれてくる。

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Last Modified : 2020-09-03
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