「父の謝罪碑を撤去します」
副題が「慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白」
大高未貴 著
2017年 産経新聞出版 発行

プロローグ 「父の謝罪碑を撤去します」
第一章 終わらせる
第二章 父・吉田清治
第三章 「語り部」にされた男
第四章 社会党、挺対協、北朝鮮
第五章 誰が「吉田清治」をつくったか
エピローグ リアリズム
あとがき
図書館から借りた本 読了
私は、吉田清治の、自分が慰安婦狩りをした本人という虚偽の書籍や各地での証言が、朝日新聞のそれが事実だという後押しの記事によって、日韓での慰安婦問題がここまでこじれたと思っている。
平成26年8月5日に朝日新聞は、吉田清治の証言を虚偽と認めて16本の記事を撤回した。(のちにさらに2本を追加撤回)
その撤回された記事の中に「たった一人の謝罪」というものがあって、韓国の天安市の希望の丘というところに吉田清治が私費で建てた「謝罪碑」がある。
この吉田清治の長男が
「慰安婦像は彫像の権利問題もあり一民間人の私が撤去することは事実上、不可能です。
しかし、父が私費を投じて建てた謝罪碑であれば、遺族の権限で撤去することが可能なはずです」
この長男の思い。
ずっと自分の親の虚偽の行為によって、長年苦しんできた心情。
「朝日新聞は父の証言に関する記事を虚偽と認定し、たくさん取り消しました。
その中に83年に父が韓国に建立した謝罪碑の記事も含まれています。
つまり、父が建てた謝罪碑に刻まれている文言も虚偽だということです。
そういったものを放置しておくことは日韓双方の方々にご迷惑をおかけすることになります。
ですから遺族として撤去したいのです」
謝罪碑は少女像のように台座の上にあるものではなく、コンクリートで土の中にがっちり埋め込まれていた。
そこで、この長男の委任を受け、その謝罪碑の上に「慰霊碑」を重ねて貼り合わせ「謝罪碑」ではなく「慰霊碑」と姿を変え、それを韓国側が知らないうちに成し遂げた人物がいた。
こういう腹の座った日本人がいたのか。
この人物だけで映画が1本作れそうな経歴の持ち主だ。
プロローグはそういう感じだが、ここからがこの著者の取材力がすごい。
吉田清治一人の考えで、ここまで日韓での慰安婦問題を複雑にしたのではなく、朝日新聞、北朝鮮、旧社会党、挺対協、などが絡んで動いていたことがわかる。
土井たか子さんが拉致問題を「拉致はない」と言い切ったが、この旧社会党は慰安婦問題にも深くかかわっていてことがわかる。
複雑な関係性をほどいていく、この著者の筆力はたいしたものだと思った。
私としては久々に一気に読んだという本である。
私は自分が読んだ本は、あまりブログには書かないので、この本のこともどうしようかな・・と思った。
しかし、慰安婦問題が大きくなっていくたびに、この長男の苦しんできた気持ちを思うと、書いたほうがいいかな・・と思ったのだ。
なにしろ、吉田清治の本や証言が虚偽なのに、事実として世界に拡散されていく現状は、長男としては辛い日々だっただろうと思う。
吉田清治は亡くなっているが、恥じて逝ったのか、悔いて逝ったのか、いずれにしても、最期まで面倒を見てくれた自分の息子が、苦しんで生きていく人生になるとは思わなかっただろうと思う。
長男は著者に
「日韓双方の皆様方に、父の虚偽証言を再度、謹んでお詫び申し上げます」と書き記しておくよう頼んでいる。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村
副題が「慰安婦問題の原点「吉田清治」長男の独白」
大高未貴 著
2017年 産経新聞出版 発行

プロローグ 「父の謝罪碑を撤去します」
第一章 終わらせる
第二章 父・吉田清治
第三章 「語り部」にされた男
第四章 社会党、挺対協、北朝鮮
第五章 誰が「吉田清治」をつくったか
エピローグ リアリズム
あとがき
図書館から借りた本 読了
私は、吉田清治の、自分が慰安婦狩りをした本人という虚偽の書籍や各地での証言が、朝日新聞のそれが事実だという後押しの記事によって、日韓での慰安婦問題がここまでこじれたと思っている。
平成26年8月5日に朝日新聞は、吉田清治の証言を虚偽と認めて16本の記事を撤回した。(のちにさらに2本を追加撤回)
その撤回された記事の中に「たった一人の謝罪」というものがあって、韓国の天安市の希望の丘というところに吉田清治が私費で建てた「謝罪碑」がある。
この吉田清治の長男が
「慰安婦像は彫像の権利問題もあり一民間人の私が撤去することは事実上、不可能です。
しかし、父が私費を投じて建てた謝罪碑であれば、遺族の権限で撤去することが可能なはずです」
この長男の思い。
ずっと自分の親の虚偽の行為によって、長年苦しんできた心情。
「朝日新聞は父の証言に関する記事を虚偽と認定し、たくさん取り消しました。
その中に83年に父が韓国に建立した謝罪碑の記事も含まれています。
つまり、父が建てた謝罪碑に刻まれている文言も虚偽だということです。
そういったものを放置しておくことは日韓双方の方々にご迷惑をおかけすることになります。
ですから遺族として撤去したいのです」
謝罪碑は少女像のように台座の上にあるものではなく、コンクリートで土の中にがっちり埋め込まれていた。
そこで、この長男の委任を受け、その謝罪碑の上に「慰霊碑」を重ねて貼り合わせ「謝罪碑」ではなく「慰霊碑」と姿を変え、それを韓国側が知らないうちに成し遂げた人物がいた。
こういう腹の座った日本人がいたのか。
この人物だけで映画が1本作れそうな経歴の持ち主だ。
プロローグはそういう感じだが、ここからがこの著者の取材力がすごい。
吉田清治一人の考えで、ここまで日韓での慰安婦問題を複雑にしたのではなく、朝日新聞、北朝鮮、旧社会党、挺対協、などが絡んで動いていたことがわかる。
土井たか子さんが拉致問題を「拉致はない」と言い切ったが、この旧社会党は慰安婦問題にも深くかかわっていてことがわかる。
複雑な関係性をほどいていく、この著者の筆力はたいしたものだと思った。
私としては久々に一気に読んだという本である。
私は自分が読んだ本は、あまりブログには書かないので、この本のこともどうしようかな・・と思った。
しかし、慰安婦問題が大きくなっていくたびに、この長男の苦しんできた気持ちを思うと、書いたほうがいいかな・・と思ったのだ。
なにしろ、吉田清治の本や証言が虚偽なのに、事実として世界に拡散されていく現状は、長男としては辛い日々だっただろうと思う。
吉田清治は亡くなっているが、恥じて逝ったのか、悔いて逝ったのか、いずれにしても、最期まで面倒を見てくれた自分の息子が、苦しんで生きていく人生になるとは思わなかっただろうと思う。
長男は著者に
「日韓双方の皆様方に、父の虚偽証言を再度、謹んでお詫び申し上げます」と書き記しておくよう頼んでいる。

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村
スポンサーリンク
Last Modified : 2020-09-05