昨日の続きです。
私が隣の奥さんの姪、甥たちにいい印象を持っていないことは、民生委員のYさんにも分かったせいか、前に言われたことがある。
「あの姪夫婦も、Tさん(隣のご主人)のことは、よく考えているのよ。
施設に入れたいって言っていたから。
Tさんが嫌だと言って、困っていたの。
あの人たちも、ちゃんと考えているのよ~」
そう言われたから、私は言った。
「施設に入れることが、Tさんのことを考えているということになるのでしょうか?
Tさんは認知症はないでしょ。
認知症があるのなら施設が一番安心かもしれないけれど、週に2回ヘルパーさんが来て掃除と買い物をしてくれて、それでも足りないものは自分で自転車に乗って買い物に行っているんですよ。
朝早く散歩もしているし、日中、暖かければ何かしら庭でしている。
本人が施設に入るのが嫌だと言っているのなら、できるだけ最期まで自宅で楽しく過ごさせることが、Tさんのことを考えているってことになると私は思いますけど。」
私は民生委員を敵に回すつもりはないが、一応私の意見は言った。
反論してくれていいのに、「そうよねえ。その通りだわねえ・・・」と言った。
Yさんに聞いたことがある。
「民生委員って、市から頼まれて受けるんですよね」と。
すると、自分が民生委員になりたかったのだと言った。
そういう人だから、元々ボランテァ精神にあふれている人なのだろう。
面倒見はいいのだと思うし、人の意見をきちんと聞ける人であってほしいと思っている。
私はあくまでも年上の人に対する敬語で話すが、今では友達のような口調で話してくる。
話を戻す。
身内だけで見送るということだから、香典はどうしようかとさんざん考えた。
そして、決めた。
あくまでも仮定として、直葬に近いだろうから、もしかしたらお棺に花がないかもしれない。
だから供花の代わりとして「お花代」として包もうと。
そう決めて用意して、隣に行った。
「お花を買ってこようかと思ったのですか、この町には花屋さんがありません。
葬儀屋さんならお花を用意できると思いますので、ほんの私の気持ちですがお花を供えてください・・」と言った。
最初は戸惑って断られたが、私の気持ちですと言ったら受けとってくれた。
そして付け加えた。
「お返しとかそういうことは、私には不要です。
そういうご負担をかけるつもりもありませんのでどうぞお気になさらずに。」と。
そうして葬儀が終わった夕方、姪の旦那さんにチャイムを鳴らされた。
「近くに○○という食堂があるのですが、これから精進揚げというほどのことでもないのですが、食事をするので、いらっしゃいませんか?」
それは丁重にお断りした。
次回へ続く。

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Last Modified : 2021-03-08