時を束ねて リボンをかけて

2021-05-17 (Mon) 23:27

「猫沼」

「猫沼」

笙野頼子 著

ステュディオ・パラポリカ 発行

KIMG0393.jpg



誰のブログだったのだろうか?
訪問したブログで紹介されていて、読む気になった。

この田舎の図書館にはおいてないから、ネットで調べて県内に置いてある図書館を全部書き出して、どこでもいいから借りてくださいと図書館の係の人に言って予約を入れておいたのだ。

連絡が来て、取りに行くと、なんとこの町の図書館が購入してくれていた。

なんだか申しわけなかった。


笙野頼子さんの猫に関する本は昔読んでいる。
だから多頭飼いであることも知っている。

この人の賞歴がすごい、
すでに大家だ。

今の私は本を読むことよりも映画を観ることに重点を置いている。
まして、純文学は遠ざかっている。

私は純文学の作家では稲葉眞弓さんが好きで、稲葉眞弓さんの本だけは読んでいるが、彼女がミィという猫を亡くしてから、笙野頼子さんから猫を1匹もらい受けたことは稲葉さんのエッセイで知っていた。
この猫は、この「猫沼」にもチラッと書かれているが、稲葉さんがお亡くなりになった後、里親のもとで幸せな猫生を送ることができたそうだ。


さて「猫沼」という本。
猫のために家を買い、猫との暮らしにどっぷりつかりながら生活していたことは、私と似ている。
私も、アパートでもよかったのだが、5匹の猫を承諾してくれるところは見つからず、家を買った。
まあ・・安普請の古い家だから、この著者とはそこは違うが。
猫に対する愛情はもう、なんといったらいいか、昔からすごい人だったから、この本にも胸が痛くなるほどの猫への思いにあふれている。

すべての猫を見送った後、縁あって高齢の(といっても10歳を超えるくらいだが)病気持ちの猫を最初はフォスターペアレントだったのだが、保護団体からもらい受ける。
著者も難病を患っていて、それでも猫を引き受けることで、再生していくのだ。

正直、今ゴンがこんな状態だから、読んでいて、何度もため息をつき、何度もこみあげてくる苦しさを抑えながら読み終えた。


       昨日のゴン。
       昨晩まで体を起こせて、鳴くので、本を読みながら
       ゴンをさすり続けていた。
      

       今日は・・・もう、起き上がることができず
       体を動かすことができず、声も出せず…という状態になってしまった。

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Last Modified : 2021-05-17
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