時を束ねて　リボンをかけて

朝５時、ミケの鳴く声で起こされた。
いつものだみ声である。
飛び起きた。
やっと元気になったのか！！

すぐにドライフードを用意すると、３粒くらいしか食べない。
慌てて、ウエットのフードにする。
ウエットのフードはいつも一袋は食べないので、半分だけだが、ほぼ完食。

元の状態に戻ったのかというとまだ分からないが、少なくとも食欲が出てきたからほっとした。
そして、私のベットの上で過ごしていたけれど、今日は猫部屋のいつもの場所でずっと寝ていた。
息をしていないのではないかと思うほど、時々確かめたが爆睡。
ミケのマイペースぶりが戻ってきて、危機は脱したという感じはする。
勿論、年齢が年齢だから油断はできないけれど。


ミケのウエットフードを探しに、ちょっと遠かったが、大型のホームセンターに行ってきた。
初めて行くところである。
大きなホームセンターならフード類は豊富にあるだろうと期待した。
ものすごく広いホームセンターで、ここまで大きなところは初めてだ。
ホームセンター好きな私としては、運動不足解消にもなるし見て回るのは楽しくてしょうがない。

入ってすぐにペットフード売り場を店員さんに尋ねた。
向うと・・・・私はすぐに出てきてしまった。
ペットショップが併設されていた。
前に住んでいたところでも、ペットショップが併設されていたホームセンターがあったが、私はあえて避けて行かなかった。

ペットショップを見ると、私は心臓がバクバクしてきて、立っていられなくなるほど具合が悪くなるのだ。

かなり昔から動画や書籍などで、悪徳繁殖業者の実態を知っているから、ペットショップに並べられている犬猫を見ていられない。
売れ残ったらどうなるのだろうと・・・。
繁殖犬や繁殖猫がいて、この仔のたちの親たちはどういう環境でこの仔を産んだのだろうと、いろいろ考えてしまうのだ。


６月１日に、生後56日以下の子犬や子猫の販売を原則禁じる「８週齢規制」を定めた改正動物愛護法が施行された。
日本では、早くに親から離すことのリスクを考えられてなくて、やっと施行されたかという思いだ。
先進国では当たり前に行われていたことが、日本ではやっとだ。
しかし、悪徳業者はなくならないし、犬猫は小さいほうが売れるから、生年月日を偽るなんてことも、普通に行われるような気がしている。
悪徳業者がいる一方で、必死に保護活動をする人もいる。
犬種や猫種にこだわらず、犬は犬として、猫は猫として、それだけで可愛いという考えの人が一人でも多くなればと思っているが・・・。


　　　　　　　　　再びミケは猫部屋の定位置で眠るようになった。
　　　　　
　　　　　　　　
　　　　　　　　　


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