時を束ねて リボンをかけて

2021-07-07 (Wed) 23:07

「限りなく繊細でワイルドな森の生活」

「限りなく繊細でワイルドな森の生活」

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内藤里永子 著

KADOKAWA 発行。

図書館から借りた本。読了。

著者は、翻訳家、詩人。
ターシャ・テューダーなどの翻訳で知られている。



大切な人たちを次々と亡くし、60代半ばで標高1000メートルの、真冬は零下15℃にもなる森の中の、夏仕様の一軒家で暮らし始め、森の中が自分の柩の中という思いで、それから10年間の暮らしを綴った本。
森の中で暮らすうちに、心と体が癒えて森の中の生活から出ていく。

テレビ東京の「なぜそこ」という番組が好きなので、著者のそういう生活の選択に驚きは私にはないけれど。


いわゆる森の中で暮らす知恵などという本ではなく、タイトルにもあるように限りなく繊細な内容である。
タイトルに付け足したようなワイルドさはない。

繊細だから詩人なのか、詩人だから繊細なのか・・・。
あふれる言葉の数々に圧倒されながら、シーンとした時間の中で読むのにふさわしい本だと思った。
例えば、周りの灯りがまったく見えない、真夜中に。

著者は現在80代半ば。
80代にして、これだけの言葉を紡ぐ本を書きあげて、感性を持続させている力量を素直に感嘆する。
年齢ではないのだ。




今日は少しの時間太陽が見えた。
猫たちに、いいかげん太陽の光を浴びせたかったから、たとえ少しの時間でも晴れてうれしかった。

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Last Modified : 2021-07-07
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