時を束ねて　リボンをかけて

梅雨があけた。

が、ミケはこの夏を越せないと思う。
もち直したと思ったが、ここにきて猫部屋の定位置にいて、動かない。
時々態勢を変えるために起きるが、そのときはしばらくボーとしている。
何も考えてないのだろうが、何か考えているようにもみえるから不思議だ。
それがやけに寂しそうだ。
水は飲むが、いろいろ口に持っていっても嫌がる。
辛そうではなくて、ただ寝ている。
カンの末期の時の症状に似ている。



トイレをまたぐのに、ためらっていて、ヨロヨロしながらやっとトイレに入った。
普通の高さのトイレさえ、高すぎるのだ。
ニャンとも清潔トイレの子猫用のトイレに替えた。
またぐ部分を低くした。
砂でなければ嫌がるので、網のカゴを外して砂を入れた。




うちの猫たちはエアコンを嫌がるので、それでも日中急に気温が上がったので、猫部屋のエアコンを入れた。
エアコンを入れても窓は全開。
扇風機も弱にして、ミケに直接風が当たらないように、離して置いておく。
窓を全開にしてドアも開けっ放しにしていてはエアコンを入れている意味がないのではないのかもしれないが、何となく涼しい・・という感じになるのだ。

普段はつつましいからエアコンはめったに使わないが、こういう時は電気代を惜しんではいられない。

今、ミケにできることは何なのか・・・ということを考えてはいるが、ミケをみていると、かまってほしくないようだ。
見ているだけにして、時々気が変わって食べる気になるかと思ってフードを変えながら、口に持っていくが、ほっといて！！というように嫌がる。
ごめんごめん嫌なのね・・と謝ってばかりだ。

今日はバスケの強化試合で、明日はサッカーの強化試合。
オリンピックを本当にやる気なのか・・と思っていたのに、時々グアっと胸の中に襲ってくるミケがいなくなる不安を、一時でも逃れられるから、ありがたい。




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