時を束ねて　リボンをかけて

ミケは水も飲まなくなった。
体重を測ると、たった1.7キロ。
１キロの砂糖のほうが重く感じるくらいだ。
元々小さくて2.3キロくらいだったが、ここまでがりがりになってしまった。

今日は寝ていても、時々体を起こして小さな声でニャッと鳴く。
いつものだみ声ではなく、子猫のような可愛い声だ。
私を呼んでいる。
手を握り体をさすって、母ちゃんはここにいるよと声をかける。




私のいつも飲んでいる薬が切れて、クリニックに行きたかったが、行かなかった。
財布に3000円位しか入ってないし、猫用の500円玉貯金箱から3万出して、万札に替えるため銀行に行きたかったが行けなかった。
もう、この鳴き声を聞くことはないだろうと思うと、そばにいたほうがいいと思った。


夜１０時現在、息はしている。
体は起こせなくなったので、時々向きを替えている。


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