時を束ねて　リボンをかけて

★愛猫のあふれこぼれる思い出を　拾い集めてまた抱きしめる
（あいびょうの　あふれこぼれる　おもいでを　ひろいあつめて　まただきしめる）


★愛猫は最後の力振り絞り　わが指先に爪をたており
（あいびょうは　さいごのちから　ふりしぼり　わがゆびさきに　つめをたており）


★生と死の境を告げず逝きし猫　二十の歳の　幼き顔で
（せいとしの　さかいをつげず　ゆきしねこ　にじゅうのとしの　おさなきかおで）


★二十年共に暮らした愛猫は　幼き顔を見せつつ逝けり
（にじゅうねん　ともにくらした　あいびょうは　おさなきかおを　みせつつゆけり）


★愛猫はきれいな猫と褒められて　荼毘する場所へ運ばれてゆく
（あいびょうは　きれいなねこと　ほめられて　たびするばしょへ　はこばれてゆく）


★失せ猫の動画の中の鳴き声を　懐かしく聞く繰り返し聞く
（うせねこの　どうがのなかの　なきごえを　なつかしくきく　くりかえしきく）


★賑やかな多頭飼いの末皆逝きて　最後の猫と月を眺むる
（にぎやかな　たとうかいのすえ　みなゆきて　さいごのねこと　つきをながむる）



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ゴンが逝ってミケも続いて、私の悲しみは癒えることができず、ペットロスの状態が続いていた。
ミケが逝ったあと、書きなぐって放置していた短歌もどきは、まとめることができなかった。
これからも、できるとは思えないので、そのまま書き写した。

こういう日が日常だった・・・。
チビも寂しいだろうが、私も寂しい。





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