時を束ねて リボンをかけて

2021-10-23 (Sat) 23:46

「尾畠 春夫のことば」


「お天道様は見てる 尾畠 春夫のことば」

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文芸春秋 発行

2021年8月30日 初版

白石 あづさ 著


図書カードが何年も財布の中で眠っていることは前に書いた。
図書カードはこの本を購入するために使った。

この本を読みたいと思ってもちろん図書館も調べたが、他の市から借りてもらうにしても、図書館が購入してから、どの市も1年が過ぎなければ他の市には貸し出せないということは、私の住んでいる図書館の人から聞いていた。
どっちにしても今年の8月に出版された本だから、すぐに読みたいなら自分で買うしかなかった。

前に尾畠さんのドキュメンタリーは観ていたから、興味を持ったのだ。
私にとって読書は趣味ではなく、たんなる暇つぶしに過ぎないけれど、私にしては珍しく読んでみたいと強く思った本である。


各章ごとに、尾畠さんの半生や今の活動を著者の目線で追った「ルポ」と、尾畠さんの一人語りによる「ことば」の2つのパートで構成されている。

序章・尾畠さんの暮らす言葉
   奇妙な生活

第1章・尾畠さんの食べる言葉
   最後のイワシ (幼少期編)

第2章・尾畠さんの育てる言葉
   包丁と足袋  (修行と独立編)

第3章・尾畠さんの備える言葉
   抱き合って泣いた日(第二の人生編)

第4章・尾畠さんの敬う言葉
   奮闘500日(東日本大震災編)

第5章・尾畠さんの乗り越える言葉
   守り抜いた約束(2歳児救出編)

第6章・尾畠さんの働く言葉
   土嚢とスコップ(広島、呉ボランテァ編)

第7章・尾畠さんの支えあう言葉
   眠れない日々(東海道大騒動編)

第8章・尾畠さんの信じる言葉
   愛しき由布岳(山岳ボランテァ編)

終章・母なる太陽


年金月額55,000円。
その中からボランテァに行くガソリン代を捻出する。
彼の信条は「ボランテァは対価をいただかない」
それでも謝礼がきたりするものは全て寄付している。

この人の価値観が理解できない人には、驚く生活だろうと思うが、シャイで謙虚で、そして面白い人だ。
考え方に共感できることばかりで、一気に読み終えた。

この本は市の図書館が受けとってくれるなら、もらってもらおうと思う。


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Last Modified : 2021-10-23
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