時を束ねて リボンをかけて

2021-10-24 (Sun) 23:57

可憐な花が好きだから。

隣家の相続人、奥さんの姪御さん夫婦が来た。
さすがに、郵便受けにあふれていた通販の雑誌には驚いたようで、片付けていた。

洗濯物を干すときに挨拶をした。
通販が好きだったから~と言っていたが、この通販の雑誌は、断らなければいつまでも届くと思いますよと言った。
門を開けて他人の敷地に入るわけにはいかないし、どんな郵便物が入っているのかを、知るわけにもいかなかったので私は手を出さないでいました。と正直に言った。
門の前の雑草は私が切ったと知ったようで、抜くことはちょっとできなかったので切っただけですと言った。

通販会社に断りの電話を入れていた。
全部で6社もあったそうだ。
誰もがネットで買い物をするわけではないし、通販の雑誌を楽しみにしている人もいるのかもしれないが、亡くなった後でも届き続けるというのも、これもまた厄介な話だ。
郵便物の中には大事なものもあったらしくて、やはり、私は手を出さなくてよかった。

こんなことをするために、今回来たのではないのだけれど言いながら、庭の雑草は全て抜いて、盆栽も処分されてカラの鉢だけが積み重なっていた。
玄関の前で、手作りの小さな椅子に腰をおろして、チョキチョキと鋏の音をたてながら、一鉢一鉢手入れをしていた姿を思い出すが、もはや、庭の花木は空き家になった家には、どんなに主が大事に育てていたものでもただの迷惑なものになってしまうのだ。
庭には防草シートを被せると言っていた。

その中で、タマスダレの小さな鉢があった。
満開の時にワンコおじさんが可愛い花だと言って、欲しいな・・・と言っていたのを思い出したので、そのことを言った。
貰ってもらえるならありがたいと言うので、聞いてくると言って、ワンコおじさんの家に行った。
欲しいというので、うちの駐車場に置いておくからあとで取りに来てと伝えた。

全部で8鉢あった。
ありふれた花でよく見る花だけれど、こういう可憐な花が私も好きなので、4鉢ずつ分けた。
私は庭の隅に地植えにするつもり。


親の後始末なら、しょうがなくてもやるしかないが、親でもなく血のつながりもない人の後始末は、もう割り切るしかないのだろう。
前に来たときに何度もゴミステーションに通って2トンくらい捨てたけれど、まだタンスが処分できずにあるのだそうだ。
布団は前に捨てに行ったときに、たまたま犬を何匹も飼っている人にゴミステーションで会って、犬に敷くから捨てるなら欲しいと言われて、貰ってもらったと言っていた。
それはそれで、いい話だ。


最後の一輪。

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Last Modified : 2021-10-25
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