時を束ねて リボンをかけて

2021-11-09 (Tue) 23:51

「プライベート・ウォー」

Amazonプライムビデオで「プライベート・ウォー(字幕版)」を観た。
公式サイト

プライムビデオの解説には
「2012年シリアで殉職した隻眼の戦争ジャーナリスト、メリー・コルビン。
女性でありながら誰よりもタフに、戦地を駆け回り真実を世界に伝えた彼女の姿とは。
一人の女性の生きざまと戦地の凄惨さに圧倒される衝撃の実話」
とある。

実話というと観たくなる。
ロザムンド・パイクの演技が素晴らしかった。

メリー・コルビンという戦場ジャーナリストは、有名な人で(私は知らなかったが)英サンデー・タイムズ所属の米国人。
2001年スリランカの内戦の取材中に、政府軍のロケット弾の爆発に巻き込まれ、左目を失明している。
いろいろな国の紛争地域を果敢に取材している。
リビアのカダフィ大佐やPLOのアラファト議長にも取材ができているジャーナリストとしては一流。
映画ではPTSDを負った姿が痛々しかったが、PTSDにならなかったらおかしいと思えるほどの紛争地帯での死を見ている。
それでも取材は続ける。
2012年2月、内戦中のシリアに入国、政府軍の包囲を受けたホムスにて、戦闘に巻き込まれ死亡した。
56歳没。


「メリー・コルヴィンの瞳」というドキュメンタリー映画がAmazonプライムビデオで有料であったので、それも続けて観た。

プライムビデオの解説には
「2012年シリアで殉職した隻眼の戦争ジャーナリスト、メリー・コルビンの半生を描いた映画『プライベート・ウォー(原題:A PRIVATE WAR)』の姉妹作品ともいえるドキュメンタリー。
世界に真実を伝え、紛争地帯で命を落としたコルビンの行動に肉薄する内容で、実際の映像と再現を巧に交えて描いた一級のドキュメントに仕上がっている。
『プライベート・ウォー』を補完し、拡大する作品。」
とある。

このドキュメンタリーは、相棒でもあった報道写真家のポール・コンロイなどの実在の人物の証言で成り立っている。
シリアでメリー・コルビンは亡くなったが、一緒にいたポール・コンロイは負傷はしたが一命をとりとめた、
メディアセンターが集中攻撃されて、そこからの脱出が奇跡と思えた。
ドキュメンタリーだから映像が生々しいが、映画とこのドキュメンタリーは、やはりセットで観てよかったと思った。


なんていったらいいのでしょうか・・・。
例え10年前だとしても、赤ちゃんのミルクがなくて現実の厳しさに母乳も出なくなって、砂糖水を飲ませるという暮らしは、言葉にできない。
自国民の命を何とも思わない、自国民を虐殺する指導者がいる国。
こういう映画やドキュメンタリーを観ると、つくづく日本人というだけで幸せだと思ってしまう。
そして、私にしては珍しく、謙虚に生きなきゃなあ・・・と思ったりする。

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Last Modified : 2021-11-09
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